主に大規模署と呼ばれるのが、署員数200〜300人くらい抱えている所轄で、警察力の強く必要とされる地域に置かれる。このような署には署長に警視正の者が就く。署内の勤務者も多く、署の庁舎も大きい。都内でも指折りの警察署は新宿署、渋谷署などである。
中小規模の署はそれ以外の所轄で、署長には警視が就く。中規模なものは100名〜150名くらいで、小規模なものはさらに少ない。
しかし現在日本国内には小規模署というのは殆ど無く、特に首都である東京や大都会である大阪のような地域では大中規模が殆どである。東京の場合は島嶼を除くほぼ全域の警察署は大規模署の部類に入り、しかも数が半端じゃない多さの為、警視正階級者は東京に集中することになる。
また扱いは管内の面積によって決められていることもあるが、そのような場合でないことも多い。東京を例にとると、本富士署や麹町署などが所轄署の中でもエリートコースとされている。江東区や港区、江戸川区、三多摩方面には管内の面積はもっと広大な警察署もあるが、警察署の扱いは単純に管轄地域の広さのみで決定されているわけではなく、比較的広域を管内に置いていても殆どが林野であったり、住民が少ない地方の警察署はランクが下がる。逆に管内に繁華街や商店街、オフィス街などがあったり、住宅街があったりする場合は規模も大きな署が設置される。また、近年開けてきた市街地を持つ警察署の等級が上がったりすることもある。例えば江東区・墨田区の亀戸・錦糸方面を管轄する署は大規模なものが多くなってきている。
とりわけ港区や江東区は臨海副都心、亀戸・錦糸副都心と近年開けてきた新興大繁華街を抱えており、大繁華街やオフィス街、商業地区、住宅街も抱えており、港区のように湾岸・臨海地区として東京港も持つことから警察力強化が図られてきている。
港区は区内に赤坂・台場・六本木などの大繁華街・観光地や大使館などの国際機関を多く持つことから警察力強化が図られる。
江東区は区内に臨海副都心と亀戸・錦糸副都心の二つの副都心を持ち、双方に大繁華街や観光地を持つ。さらに東京港、住宅街、オフィス街も多く、幾つかの埋立地も持ち、運河や水路も非常に多い。
大田区では羽田空港を管内に持つ東京空港署が本庁からも高い扱いを受けている。
都内でも指折りとされる署には麹町署や本富士署、丸の内署、新宿署が入り、これらの署は検挙率や実績が警視庁管内でも五本の指に入る。麹町・丸の内・新宿の3署はいずれも大規模署で署の庁舎も他の署に抜きん出て大きい。特に新宿署や渋谷署は都内でも最も大型の署に入る。本富士署は署の規模自体は小さいが、この署は伝統的に警視庁管轄下のエリートコースとなっており、特にキャリア組の者が現場研修や警察署長として出向することが多く、この署の署長を経験したキャリアは殆どが、警察庁長官や警視総監などの最高幹部まで登りつめている。
他にも犯罪検挙率の高い所轄や大都市圏にある所轄は上位にランクインされる。
「踊る大捜査線」に出てきた湾岸署は大規模署の部類に入る。管轄地は台場と芝浦に限定されているようで、面積としては小さいが、管内に繁華街や観光地を抱えているので大規模な所轄が置かれているものと思われる。
副都心方面の警察署
東京都に副都心に指定されている地域を持つ新宿区(新宿副都心)、港区(臨海副都心)、江東区(臨海副都心&亀戸・錦糸副都心)、墨田区(錦糸副都心)、台東区(上野・浅草副都心)、品川区(大崎副都心)、豊島区(池袋副都心)、渋谷区(渋谷副都心)は、大繁華街・小繁華街を多く抱えており、その辺りに設置される警察署は大規模なものが多く、管内ランクも上がる。署のランクも上がるかどうかは検挙率にもよる。
警察署の規模
都道府県ごとに所轄の状況も区々であり、一概にはいえないが、警視庁管轄下の場合、署員数が概ね50名以下の警察署が小規模署とされている。東京の警察署では50名以下の体制の警察署というのは極めて稀で、小規模署というのは殆ど無い。東京23区の所轄は最低でも署員数100名以上はいる。署員数50名以下のような小規模署は東京や大阪、神戸などの大都市ではあまり見られず、鳥取や、秋田、徳島などの田舎に多く、市町村合併等で小規模署の統廃合や幹部交番への降格が行われている。
中規模署は署員数概ね100名〜200名くらいまでとされている。そして300名以上は大規模署の部類に入る。警察署の規模は管轄地域の面積や管内住民数の多さよりも主に所属警察官の人数により決定されており一般市民が見分けるのは非常に困難であるが、新宿署や渋谷署はまず大規模署と見て間違いはない。新宿署や渋谷署は署員数を500名ほども抱える大所帯であり、管内には観光名所、大繁華街、幹線道路、住宅街を数多く抱える。
麹町署や丸の内署も署員数が多く、管内には国会や政府官庁など国家の中枢機関を多く抱えていることから本庁からは重要視され他の署からも一流署として扱われている。
「ショカツ」に出てきた城南署は所在地、管轄区域が明確にされていない為、はっきりしたことは分からないが、署員数や署の庁舎の規模を鑑みてそれほど大規模な署ではないようである。少なくとも「湾岸署」よりははるかに小さい。また、城南とは東京の城南方面を指していると思われるが、これだと大田区・品川区・目黒区などが全部入ってしまう為、一警察署の管轄地域としてはあまりにも広過ぎる。
警察署の名称・管轄等
一般に警察署の名称は警視庁などの上部警察機関と自治体が協議の上で決定されることが多いが、「西部警察」に出てきた「西部署」や「ショカツ」に出てくる「城南署」のように管轄地域が不明確で分かりづらい名称は実際にはあまり採用されないようである。特に「西部署」のようにどこを管轄しているんだか分かりづらい名称は警察署には採用されず、もっと明確な地名・地区名を付ける。
「湾岸署」の場合は地名ではないが東京の湾岸地区ということが明示されている。また、実際の警察署は地名を冠して付けられることも多く、地名以外の場所も管内に置いていても、警察署が設置されている地名や、その地域の代表的な地名を警察署に冠すことも多い。(例・浅草署、綾瀬署、竹の塚署、亀有署など)
しかし「西部警察」の西部署は警察署名の付け方としては非常に不適切である。「西部」は地名でもなく地区名であるとするならば、特別区が幾つも入ってしまうほどの広さである為、あまりにも管轄地域が広過ぎる等、警察署としてはあまりにもリアリティが無さ過ぎる。
城南署は都内でも五本の指に入る検挙数を誇るようなことを第一話にて言っていたが、湾岸署のように管内に観光地や国際地区を抱えているわけでもないようで、都内では一流署扱いされていないと思われる。
管轄地域が明示されていないので主に都内のどのあたりを管轄しているのかが分からないが、池袋などの大繁華街は劇中に出てきた豊島署が管轄しているようで、城南署はその周辺の小歓楽街と住宅街、商業地域を管轄しているようであり、管内に政府官庁や大繁華街が無い為、ランクはさほど高くない。池袋あたりを管轄して捜査しているなら検挙率も伸びそうなものだが、城南署の管内のような地域では凄まじい検挙率はあまり期待できないので本当に五本の指に入るような検挙率を誇るのかどうかはかなり疑問が持たれる。
検挙率は刑事・交通・地域・生活安全などの警察活動による事件・事故認知でどれだけ被疑者が逮捕されているかを示すものであるが、警察署の検挙率というのは管内の地域別に決まることが多い。
いくら優秀な刑事ばかり集まってても管内が郊外や田舎の畑みたいな場所ばかりのところならば犯罪発生率も低いので当然、検挙率も下がる。
検挙率が高い地域はそれだけ犯罪や交通違反車輌が多いということで、東京一、日本一の検挙率を誇る「新宿署」などは管内事件認知件数も日本一で、それだけ新宿方面は犯罪が多いということでもある。特に観光地や繁華街は人も集まるのでそれだけ犯罪が発生しやすい。
新宿は歌舞伎町や新都心ビル街など多くの人が集まる一大スポットなので、犯罪も発生しやすい。国際的にも多くの観光客が集まることから交通事情も悪く、違反車輌の検挙数も非常に高い。
また、新宿地区は他の地区よりも凶悪犯罪の発生件数が高く、特に「強盗・強姦・拳銃事件」等が非常に多く、殺人事件を扱う率も他の所轄に比べて非常に多い。このことから「新宿=怖い街」というイメージも蔓延しており、PTAや防犯協会などでは児童・少年には近寄らないよう呼びかけたりしている。
この為、新宿署では他の所轄よりも凶悪犯罪対応部門が強化されており、治安維持・防犯・交通安全活動も強力である。

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