2009年06月05日

警察官僚強し

官僚の中でも財務官僚(旧大蔵)と旧内務省系官僚がもっとも強い権威を持つといわれている。

今回特集する警察官僚は旧内務省系の官僚である。

警察官僚が強いとされる所以は、権限の強大さと官邸とのパイプの太さにある。

まず警察官僚は、他省庁の官僚と異なり、官職が警察官なので、公務員のなかでも特に強い権力作用である

司法警察権を持つ。

刑事訴訟法上の権限としては警察庁に入庁した時点で、司法警察員の権限を持つことになる。

警察官の階級としては入庁時点で既に警部補となる。

逮捕権、捜査権、勾留権、指揮権等、強制力を伴う国家権力を持つ。

一般的な官僚は逮捕権、捜査権等は持たない。

次に強いといわれる所以は官邸とのパイプ。

警察官僚は旧内務省系であることと、治安行政、危機管理のプロであることから首相官邸に招かれ、総理大臣秘書官に任命されるのが慣例化している。

他に総理秘書官になれる官僚は、警察庁以外では財務省、外務省、経済産業省のみである。

また旧内務省系官僚は、日本の官僚の最高峰である内閣官房事務副長官にまで進むことが出来る。

警察官僚は退官後、最高で内閣官房事務副長官にまで進めるので、日本のトップ官僚にまで出世する可能性がある。

この点、内務省系以外の官僚だと、どんなにエリート官僚でも日本のトップ官僚にまでは進めない。

さらに、警察官僚は、他省庁への出向という形で影響力を持っており、特に防衛省、公安調査庁に枢要な出向幹部職が用意されている。

防衛省の官僚は、一部、警察官僚に侵食されているとされ、一部の機関では防衛省の組織でありながら警察官僚が主導権を握っているところもある。
ニックネーム ピィポくん at 23:43| 日記

2008年08月12日

警察署各課の内訳


警察署の組織

警察署の規模によって「刑事生活安全課」、「刑事組織犯罪対策課」、「交通地域課」等2つ以上の課が統合されていることもある。逆に道県によっては大規模署で「地域第三課」、「刑事第二課」、「留置管理課」のように2つ以上の課に分割しているところもある。

警務課
各種受付、警察相談、留置管理、人事・厚生事務等、警察署の庶務一般。

会計課
拾得物受理・管理、給与事務、庁舎管理、物品(装備品)・被服管理等。小規模署では警務課の中に「会計係」として置かれてもいる。

刑事課
刑事事件の犯罪捜査、鑑識活動等。課内は幾つかの係に分かれており担当の犯罪捜査をそれぞれ重点的に行うが、各係はあらゆる事件で頻繁に合同捜査を行うことが多い。また発砲沙汰や誘拐事件など緊急性を伴う重大事件の場合は本部の応援を得て署全体で捜査にあたる。

大規模署の刑事課には40人ほどの刑事が属するが一般的には20〜25人ほど。警察署の刑事課は一般的な中堅企業の課の人員と同じくらい。

麹町、新宿、渋谷各警察署級の大手所轄となると50人ほどにもなり二つ以上に課を分割することがある。

課内の係数は署の規模により異なる。

警察署の刑事課や交通課は警視庁または警察本部の刑事部や交通部の出先機関としての役割も併せ持つ。その為、警察本部の犯罪捜査、交通取締活動などとは共同で任務にあたったり、協力して任務にあたることが多い。また、警察本部の行う警察活動を現場最前線からサポートすることも多い。

生活安全課
防犯活動、少年事件、環境事犯捜査、保安捜査等。
人員は刑事課と大差なし。

地域課
交番・駐在所、警ら用無線自動車の運用。地域所管犯罪の捜査。都道府県によっては雑踏警備。
都道府県警察や警察署によっては、地域課に警察署の所在地付近の区域を管轄する交番としての機能を持たせて、パトロールや巡回連絡などを行っている場合がある。これは「署所在地」と呼ばれ交番の一つとみなされる。

人員は、もっとも多人数の警察官を必要とする部署だが空き交番等の問題を抱えており、いまだ充実した人手が確保されていないのが現状。

交通課
免許事務、車庫証明、道路使用・占有許可、交通事故処理、交通捜査、交通取締等。

人員は30人前後。

警備課
警衛、警護、災害対策、集会デモ申請受付業務、管轄内の日本共産党及び警察が同等の関連団体とみなした団体、党員や同調者の視察内偵、スパイ工作等。都道府県によっては雑踏警備。

人員は30人前後。

参考:大野達三『警備公安警察の素顔』(新日本出版社)

組織犯罪対策課
薬物・銃器取締、暴力犯捜査等。各警察署に組織犯罪対策課(や刑事組織犯罪対策課等)が存在する。

通常業務の際は各課の業務は分かれているが、犯罪捜査などを担当する刑事課などは交通課や地域課、生活安全課と密に連携をとりながら業務を行う。また、特に重大な事件(殺人事件や捜査本部・特別捜査本部設置等)発生の場合は、署内の各課が合同で職務にあたり、刑事捜査だけにとらわれず、交通捜査、地域警邏、警務、警備などあらゆる課の警察官が動員される。

また一部の県警や北海道警察本部管内の一部警察署には課長の上に刑事担当次長、地域・交通担当次長等、その他地域でも大規模警察署を中心に刑事官あるいは刑事管理官、交通(管理)官、地域(管理)官という職が存在する。これらの階級は警視である。 業務内容は課の統括。
ニックネーム ピィポくん at 21:05| 日記

2008年07月18日

警察と消防のジュンダー問題

警察に限らず日本の官界はいまだに男性主導なところが多いのだが、警察と消防は特に男性主導のイメージが強い。

日本の消防というのは元々は警察より低い立場にあった。

どういうことかというと日本の消防は戦前まで長い間警察官の一職種としての存在で独立した消防機関として運営されていなかった。

警察機関の一部門として運営されたので警察が消防を指揮する体制だった。

消防が独立した組織として運営されたのは戦後のことで、GHQが警察と消防の分離を命令してからそうなった。

よって、日本の消防は警察の伝統に色濃く影響されており、消防にも男性優位なところが受け継がれてしまった。

だが実際には消防のほうが警察よりもさらに男性優位なところがある。

警察は日本全国の警察を束ねる警察庁が強い権限を持って全国の警察を指揮監督する国家警察的な体制なので、警察庁が号令をかけると全国の警察機関が一斉に動いて女性の任官登用も全国的にスムーズに進んできた。

だが消防は基本的に自治体主体の構造をとってるので各自治体の消防機関が強い権限で運営を行う。

女性の消防官を採用するかどうかも全国一律で決まっていたわけではなく、警察のように婦人警察官制度が発足したから全国にその制度が適用されるようなことにはならなかった。

つまり採用するかどうかは各自治体消防機関が各々で決め、女性消防官を採用しない方針ならそれが通ってしまう。

それで戦後何十年も経っても一人の女性消防官も採用されないままだった自治体もある。

消防庁は警察庁と違ってそれほど強い権限がなく、消防は自治体権限が強く消防庁が各自治体消防職員の人事権を行使できない為起こった弊害だった。

今は全国的に採用されるようになったが、多いところと少ないところがあるのはやはり全国一律ではない消防といえる。

ちなみに消防官は正確には「消防吏員」という職名なのだが便宜上「消防官」とする。

女性消防官は女性警察官に比べて担当職務がかなり限定される傾向にあるらしい。

具体的にはオペレーション、事務、広報が主で、消火、消防査察、救急・救助・レスキュー、災害派遣といった消防の花形といえる主だった消防活動は男性が中心で女性は殆どいない。

消火活動は消防隊が放水で火を消すいかにも消防士らしい消防の花形ともいえる活動だが、女性が配属されることは滅多にない。

また配属されても男性に比べて職務が限定され、消防隊に配属されても後方支援がメインで実際に消火、レスキューへ従事しにくいようだ。

この理由には消防法など法律も絡んでいるらしい。

警察官は基本的に火の中に飛び込んだりしないので女性警察官も男性警察官も差別の少ない同様の職務を与えやすい。

このことからどちらかというと警察のほうがまだしも差別が低く納まるようだ。

消防官は消火活動やレスキューの場合、体力面が非常に大きな要素となるので、女性消防官だとどうしても男性消防官より体力面でハンデになるので最初から配属されない傾向がある。

警察の場合は体力面が大きな要素となるのは機動隊等一部の職種に限られるので警察官全体ではさほどの差別にならずに済んでいる。

もっとも大きいところでは女性消防官が女性警察官ほど活躍していないところがある。

女性警察官が女性の特性をもって男性警察官には困難な職務(女性犯罪者の対応や女性被害者の対応、幼時児童保護、青少年育成等)を行っているのに対して消防では女性のほうが好都合だという職務があまりない。

組織そのものも男性優位なので消防幹部は皆男性。

警察と違って消防にキャリア制度は無いが、その分女性キャリアもいないので女性が男性より優遇されて昇進することはない分、女性幹部は誕生しづらい傾向にある。
ニックネーム ピィポくん at 11:27| 日記

2008年07月13日

警視総監と警察本部長

警視総監と道府県警察本部長のあいだには大きな隔たりがある。

警視総監は警察官僚の格付けでは警察庁長官に次ぐナンバー2の官僚である。

官界全体では警察庁長官は事務次官、警視総監は事務次官級。
どちらも官僚トップに位置付けられる。

しかし警察本部長は警視総監よりも格下の位置付けとなる。

資料によっては警視総監より1ランク下というものもあるが、実際には2ランクも3ランクも下がる。

警視総監は警視庁のトップであり、東京との警察機関を統括する警察官であると同時に日本の警察階級のなかでもトップに位置する。

対して警察本部長は警視長〜警視監の階級にある警察官で、警視総監よりも階級が下位である。

警視庁も道府県警察本部も自治体警察という観点でみれば同格であるはずだが、日本の警察機構は完全に自治体警察ではなく、最終的には国家警察である警察庁が統べ纏める国家警察と自治体警察の二本立て構造となっている。

日本の自治体警察にあたる警視庁と道府県警察本部を直接管理するのが警察庁である。

しかし警視庁は道府県警察本部と異なり別格扱いされており、首都警察という特別な地位を与えられている。

つまり国家警察的な役割を持たせつつ自治体警察としての機能も併せ持っているのだ。

管理系統も警視庁は警察庁直轄である。

広大な面積を持つ北海道は警察本部と管区警察局の機能を併せ持っているのでこれも警察庁の直轄となる。

他は管区警察局経由。

従ってその長も、警視庁は警視総監で警察庁長官に次ぐナンバー2、警察本部長はそれよりも格下となる。

これをさらに詳しくとりあげるとこうなる。

警視総監と警察本部長のあいだには2ランク以上の開きがあり、府県警察本部長は、管区警察局長(警視監)よりも格下となる。

府県警察本部長の階級が警視監であっても管区警察局長より格下。

これは管区警察局が府県警察本部を監督する立場である為。

警察本部長のなかで北海道警察本部長(警視監)のみは管区警察局の監督を受けないので管区警察局長(警視監)と同格とされている。

だがさらに内実を細かくすると、人員・組織・予算・管轄地域等を含めた規模というものも絡んでくる。

警視庁以外の道府県警において、その点で特出しているのが大阪府警である。

大阪府警は人員・組織において警視庁に次ぐ規模を持つ。

この点を鑑みて大阪府警本部長を北海道警本部長と並ぶ警察本部長中のトップクラスとしているのである。

ただ大阪府警本部長は北海道警本部長と異なり、近畿管区警察局長の監督を受けるので指揮系統上は警察庁直轄ではない。

このように警察本部長のなかでも序列というものが存在している。

この序列は警察本部の規模、すなわち人員、管轄地域の事情、組織の規模、予算によって決定される。

これらが一番多いのは警視庁である。

大阪府警は二番目に多いとされる。

だが警視総監と大阪府警本部長のあいだにも2ランク以上の壁がある。

警察本部長は大小全てをみても、管区警察局長と同格もしくはそれより下と位置付けられている。

そして管区警察局長は警察庁内部部局の長、つまり官房長、刑事局長、警備局長、交通局長、生安局長より格下の位置付けとなっている。(情報通信局長も内部部局の長だが、情報通信局長は技官であって警察官ではないので警察官の序列には含まれない。)

この点はいかにも国家警察>自治体警察の図式を如実にあらわしているといえる。

つまり警察庁中枢のポストは自治体警察トップの本部長より高位なのだ。

これは給与面からみても明らか。

日本警察はあくまでアメリカ警察のような自治体警察主体ではないということである。

そして警視監は警視総監に次ぐ二番目の階級であるが、同じ警視監でも序列がある。

警視監の階級にある警察官のなかでもっとも高位のポストは警察庁次長である。

この警察庁次長はその名の通り警察庁ナンバー2で長官の補佐役である。

官界全体での地位は中央省庁の外局の長、すなわち海上保安庁や消防庁の長官と同格ということ。

次長なのに外局の長官と同じ地位なのである。

これは警察庁の位置付けが海上保安庁や消防庁のように省の外局とは異なることに由縁する。

警察庁は国家組織の中で特別な位置づけにあり、国家公安委員会に置かれる特別の機関となっている。

上下関係としては警察庁は海上保安庁や消防庁等よりランクが上なのだ。

その為、高官ポストも繰り上がり海上保安庁や消防庁等の長官と警察庁次長は同格となる。

だが警察庁次長のすぐ上が警察庁長官というわけではない。

二者のあいだには警視総監がいるのだ。

警視総監は警察庁長官よりは下だが警察庁次長よりは上なのである。

ただし警視総監は警察庁の役職ではないので長官を直接補佐することはなく次長の直属上司というわけでもない。

しかし階級上はあくまで警察庁次長より上である。

つまり警視総監の地位は海上保安庁長官や消防庁長官よりも上なのである。

これは俸給を見ても明らかなことで、警視総監の俸給は海上保安庁長官や消防庁長官よりも高い。

警視総監と消防総監の上下関係において警視総監が上ということも、階級準則により消防庁長官より下位に位置付けられている消防総監と、消防庁長官よりも上位に位置する警視総監の違いで確定的。

ちなみに警察庁次長の俸給は海上保安庁長官、消防庁長官等と同額である。

警察内部の上下関係に絞ると警視監中でもっとも上位のポストは警察庁次長。

それに次ぐ第二位の警視監が警察庁官房長及び局長。

警察庁中枢の準高官クラスと大阪府警本部長はそれに次ぐ第三位。
管区警察局長も準高官クラスだが官界では地方機関ポストは本庁内部ポストよりも格下という扱いが常態なので管区警察局長はやや微妙。

他に警視監より下位の警視長の警察本部長もいる。

警視長の警察本部長は小規模警察本部の長である。

ポストとしては警察庁の課長クラスと同格にまで下がり、警視総監と比較すると3ランクも4ランクも下である。

この点をみても日本では各自治体警察は同格とはならず、警視庁が筆頭、大阪府警、北海道警はそれに次ぎ、小規模警察本部の長は警察庁課長と同格になるなどかなり格下の扱いとなっている。

その自治体の住民数や政令指定都市の有無、重要施設(原発、国際空港等)の有無が決定的に影響してくるのだ。
ニックネーム ピィポくん at 20:36| 日記

2007年06月29日

警視庁管内に新しい警察署「東京湾岸警察署」設置

警視庁はこの程、「お台場」などをはじめとする東京湾岸地区(港区・江東区)の急速な発展に伴い、東京水上警察署を廃して、周辺所轄3署と管轄を調整・警察力の機能強化を図る形で臨海副都心に新しい警察署「東京湾岸警察署」を設置することを決定した。

略称はTWPSTWPSTokyo Wangan Police Stationの略。

東京湾岸警察署は2008年3月に開署を予定。

警視庁では、1998年の竹の塚警察署以来、10年ぶりの新設署である。

警視庁総務部企画課の話では、新設署の名称には都民からの複数の応募案から地元住民らの圧倒的な支持を集めた「東京湾岸署」に決めたという。

ドラマ『踊る大捜査線』の舞台となった「湾岸署」が地元住民はじめ国民に広く受け入れられていることが大きな理由となり決定した東京湾岸警察署という名称。これにより「湾岸署」という呼称で実在の警察署を表せることとなった。

警視庁幹部の間では「『踊る大捜査線』を意識したわけではない」との声も囁かれたが、「都民に親しんでもらえるのでは」とも話している。

また「フジテレビの宣伝になる」との意見には名称に「東京」を付けることで一件落着したようである。

東京湾岸署の庁舎は、地上9階・地下1階の鉄筋コンクリート構造で、2008年2月完成を目指し江東区青海2丁目56番4号(船の科学館と東京港湾合同庁舎の間)に建設中である。

庁舎は既に施工されており、庁舎内からは船の科学館やフジテレビ新社屋も眺められる。

ドラマ「踊る大捜査線」の湾岸署からはフジテレビ新社屋を臨むことは出来なかったが、東京湾岸署は文字通りフジテレビ付近に設置されているのでフジテレビと距離的に近く新社屋やレインボーブリッジも眺められる。

東京湾岸警察署データ
霧名称次項有警視庁東京湾岸警察署
霧略称次項有TWPS(Tokyo Wangan Police Station)
霧規模次項有警視庁大規模警察署(署長の階級は警視正)
霧署員数次項有370名
霧設置方面次項有警視庁第一方面
霧設置住所次項有東京都江東区青海2丁目56番4号
霧近隣施設次項有船の科学館、東京港湾合同庁舎、フジテレビ新社屋、レインボーブリッジ、首都高湾岸線など。

署内組織
魚座署長(警視正)
魚座副署長(警視)

魚座刑事課
魚座交通課
魚座地域課
魚座警務課
魚座警備課
魚座舟艇課(水上署から引継ぎ設置)
魚座生活安全課
魚座組織犯罪対策課

庁舎
地上9階・地下1階
鉄筋コンクリート耐震耐圧構造

外観は湾岸署の撮影に使われた内田洋行ビルを模倣するわけではないものの、新設署なので竹の塚署や渋谷署のようなモダンで近代的なオフィスビルである。

管轄地
東京23区内では最も広い面積(江東区新木場から品川区八潮にかけての区域)を、約370人体制で管轄する大規模署になる見込みである。また、警視庁で唯一、海上を担当している舟艇課を、水上署から引き継ぐ予定である。湾岸地区は、高層マンションなどの建設ラッシュによる住民増加が顕著であることに加え、東京都が誘致を進めている、2016年夏季オリンピック(東京オリンピック構想)の関連施設の建設予定地にも選ばれている。

付記
東京湾岸署設置に伴い、東京水上署は廃止され水上警察隊へと改組される。

水上警察隊の本部は今までの水上警察署の庁舎をそのまま使う予定。

また、警視庁で唯一、海上船舶の運用を担当している「舟艇課」を水上署から引き継ぐことになっており水上警備艇も保有することとなる。

備考
ちなみにドラマ「踊る大捜査線」の舞台となる架空の警察署「湾岸署」という名称は、フジテレビの登録商標である。

但し、登録商標になっているのはあくまで「湾岸署」であって「湾岸警察署」という名称ではない。

これは、たとえ架空であっても警察署名は法律で商標登録できないことになっている為。

その為、「湾岸警察署」という名称を警視庁が使っていたとしても著作権違反にはならない。

都民の反応
地元住民(主に港区、江東区民)には大いに受け入れられている。

そもそも本名称決定に強い要望を寄せたのは地元住民である。

他の都民も「警察もオシャレなことをする」、「小粋なことをする」と概ね好印象。

オープン後は日本一「用も無いのに大量の市民が押しかけてきそうな警察署」になるのではという見解も囁かれる。

ニックネーム ピィポくん at 23:59| 日記

2007年05月26日

暴力団(ヤクザ)及びその外郭団体

全国の暴力団は構成員約4万1500人、組織に直接所属していな
い準構成員が約4万3200人。

外国人犯罪者集団、チーマーやギャングと名乗る集団、麻薬密売組織など。

これらを完全に取締ることは出来るのか?

さまざまな観点から答えを検討していく。

法律
日本には、暴力団対策法や、組織犯罪対策法、破壊活動防止法といった組織犯罪行為を取り締まり法律がある。

暴力団対策法が成立したことにより、ヤクザの定義、その外郭団体の定義は明確なものとなり、ヤクザはヤクザでいるだけで違法になった。

だからいつでも警察は何かと理由をつけて簡単に引っ張る事ができる様になったのである。

結果的に、これらの法律の効力により、実際にヤクザやその外郭団体の活動は確かに沈静化し、組織の弱体化・壊滅化を図ることに成功した。

しかし、結局のところ全国に散らばる暴力団のうち、中小規模の暴力団が弾圧されはしたが、その代わり中小暴力団の生き残りが結集して大規模な暴力団へと統合された形になってしまった。

つまり暴力団の数は減ったが、逆に今までよりもさらに巨大な組織の暴力団が誕生してしまったのである。

ミリシアとしての暴力団
ミリシア (Militia) とは民間人を軍事要員として編成した武装組織のこと。ミリシャ、ミリティア、パラ・ミリタリー(準軍事組織)、民兵、義勇軍、民間防衛、私設軍、私兵、ともいう。

日本のヤクザ(暴力団)も、広義のミリシアである。

そこで、日本のヤクザをミリシアとして分析してみる。

日本のヤクザは銃器、火器、刃物により武装している。

具体的には、銃器というのは密造銃、密輸銃などの非合法の小型銃器(殆ど拳銃)。

基本的にヤクザなんぞが銃器登録の申請出しても所持認可が下りるわけないので、ヤクザが持ってる銃器は全てが全て非合法品(法律による手続を無視して勝手に所持している状態)である。

刃物というのは、日本刀や小型携帯用ナイフ(サバイバルナイフやスパナ、包丁等)である。

但し、日本刀を持ち歩くようなヤクザは大昔のヤクザであって、近年では殆ど見られなくなった。

理由は、日本刀を持って街中を闊歩してたら目立ってしょうがない、警察に「捕まえてください」と言ってるようなものだからである。

その為、衣服の懐の中に携帯してても外見から殆ど分からないような小型形態性のある刃物を持ち歩くようになった。

当然ながら、そんなことは銃刀法違反である。

そして火器というのは、ヤクザの使用する火器は単純な技術と身近な材料で製造が可能な原始的なものである。

主に火炎瓶(ちょっとした材料とビール瓶があれば子供でも作れる)や、ガソリンを染み込ませただけの布(ガソリンがあれば誰にでも作れる)など。

ご覧の通り、武装といってもヤクザの武装は低級でそれほど高度な次元に無い。

しかしそれでも銃刀法が徹底している日本で、銃器刃物の所持が厳しく制限されている一般社会において、たとえ小型銃器といえど所持している者は、何の武器も持たない一般市民よりは強い。

しかし、ミリシアとしては日本のヤクザやその外郭団体は滅茶苦茶に下のレベルである。

もしも、自衛隊や機動隊が真正面からヤクザやその外郭団体と対決したらどうなるだろう?

答えは楽勝で自衛隊&機動隊の勝ちである。

まず、武装力が違う。

自衛隊や機動隊は重厚な装備、きちんと軍事訓練された武装要員を保有している。

そもそも保有装備のレベルが違う。ヤクザの保有する武装力などたかだか小型銃器と刃物と単純な火器に過ぎない。

それに対して、自衛隊は迫撃砲、ミサイル、バズーカ砲にロケットランチャー、戦車に戦闘機に自衛艦、武装員の数は20万人以上である。

携帯用の武器にしても密輸密造の粗悪品の多いヤクザの拳銃とは桁違いの優良品の正規品。

そもそも拳銃だけではなくライフルや手榴弾、マシンガンに小型爆弾なども携帯している。

自衛隊vsヤクザでは、日本中のヤクザ及びその外郭団体が連合を組んで戦いを挑んでもヤクザ側に勝つ見込みは一つもない。

暴力団の本部には歩兵を差し向けるようなことをせず、戦闘機や戦闘ヘリで空爆を仕掛ければあっという間にかたがつく。

それどころか、そもそも自衛隊を治安出動させるまでも無く、警察の機動隊で十分鎮圧できるであろう。

機動隊の装備も自衛隊ほどではないにしろ、どの道ヤクザよりははるかに上をいく物ばかりである。

機動隊とヤクザでは勝負が長引くかもしれないが、やってやれなくはない戦いにはなるだろう。

しかし、本当に暴力団を一掃したければ自衛隊の治安出動を一回やって片付けてしまうほうが効率的で確実である。

そもそも、私人による武装を著しく規制している日本において、重厚な武装を行えるのは自衛隊か警察くらいのものなので、その武装力は当然ながら日本一ということになる。

特に自衛隊の武装力は間違いなく「日本一」である。これは日本で自衛隊くらいの武装が許されているのは自衛隊だけだからである。

要するに、戦車・戦闘機・軍艦などどんなに金を出そうが民間人が保有できるものではない。それどころか拳銃一丁所持するのも民間人の場合は非常に困難な手続が必要で、ヤクザは一般市民に比べて非合法ルートによって拳銃などの銃器を手に入れることが一般市民に比べて容易いとはいっても、自衛隊や機動隊の保有する装備と同レベルのものを保有することは土台無理な話。

日本に持ち込むといっても、拳銃や麻薬のような細々した物だからこそ法律にひっかかからないように持ち込めるわけであって、戦闘機や軍艦など持ち込もうとしたら即取締られる。

その自衛隊が対応するならヤクザなどいくら抵抗しようとひとたまりも無い。

それも陸海空全自衛隊が総力を挙げて臨む必要など無いだろう。

ヤクザ程度の武力相手なら陸上自衛隊の一個師団か3個連隊が出動しただけで日本中のヤクザは一夜にして滅び去るだろう。

武力という面で見たヤクザの実力はそんなもんである。

全く武装していない市民相手だからこそヤクザは強く見えるのであって、武装している自衛隊や機動隊の前ではヤクザの武力など赤子の産着、武力的に見ればヤクザなど赤子同然である。

ヤクザの実態
そこで問題なのは、「では、武装している者とヤクザではどうなのか?」ということである。

ここがヤクザを知る重要なキーワードなのだが、要するにヤクザというのは「弱い者には強いが、強い者もしくは自分と同等以上の力を持つ者には滅法弱い」という特徴がある。

ヤクザは武器も持たない、暴力も振るわない一般市民に対しては当然ながら強く出れる。

そこからショバ代を要求したり金銭を要求したりといったことも発生してくるわけである。

そして微力ながらの武装と、それらの集団であるという社会的認識を背景に「ヤクザは常習的に武器を携帯している、法律を尊守せずなにをしてくるか分からない」といった不安要素を盾に、一般市民に対し威圧を行うことが出来る。

なので、ヤクザは暴力行為(殴ったり蹴ったり刺したり半殺しにしたり等)を直接行使しなくとも、その不安要素と恐怖感だけで市民に強く出れるようになる。

暴対法施行後、ヤクザ、組織犯に厳しい監視と抑制が敷かれると、ヤクザたちは、いままでのようにあからさまに暴力による市民搾取を行うことが困難になってきた。

暴力を振るえば即効で通報され、即効で逮捕される。しかも裁判費用は恐ろしいほど高額で自己負担。そのようなやり方を続ければ組織は潰れ壊滅してしまう。

そこでヤクザは「できるだけ暴力を振るわずに」市民社会を搾取する方向に転向した。

今のヤクザ、それらの外郭団体はこのようなやり方で搾取を行い暴利を得ている。

昔のヤクザのように暴力でどうこうしようとするのは割が合わず、搾取によって齎される利益とも引き合わない。

暴対法施行後、殆どのヤクザは経済ヤクザとなり、裏社会ではなく一般市民の表社会に出てくるようになった。

しかし、本質はやはりヤクザ(その外郭団体も含む)なので公然とお天道様の下を歩ける身分ではない。

そんな輩が存在することで市民社会の道理も無くなり、無法が罷り通ることにもなる。

暴力団・その外郭団体と市民

暴力団というのは殆どの場合、市民社会から嫌われ弾圧される存在である。

特に最近の経済ヤクザはその傾向が強い。市民から搾取した金で市民社会で堂々と商売をしてカタギぶってるんだから市民から見れば腹立たしいことこの上ない。

今のヤクザはヤクザであることを堂々と主張して活動すると法律上やっかいなことが多過ぎるので、おもてむきカタギ(一般市民)のふりをしている。

そうしたほうが何かと便利だからである。

しかし、実態はヤクザであってカタギではない。この為、見ただけではなかなかヤクザと分かりにくい分、警察による取締は困難になってくる。

また、最近のヤクザは仁義や道理を重んじた昔のヤクザとちがって早い話が金銭至上主義の私利私欲団体と化している。

昔のヤクザは仁義や道理を重んずる風潮があったのでまだしも人道的に否定できるところばかりでもなかったが、今のヤクザは仁義も道理も失くしており、人道的にも道徳的にも良い所一つも無い。

「利益追求」の名の下に非合法活動で私服を肥やし組織の温存の為に派手なドンパチは控えて弱い相手だけを選んで搾取を行い生計を立てているのがヤクザの姿である。

「利益追求」という面を見れば、日本の一般企業も金銭至上主義で表向き立派なことをいっていても実際は金儲けのことしか頭に無い日本企業と同類といえる。

ただ、企業は法的に合法な方法で利益を貪り、暴力団は非合法な方法で利益を貪っているという違いだけである。

暴力団対策法と憲法
暴対法が成立したとき、憲法21条の「結社の自由」に違反するのではないかと一部で論議を起こした。

しかし結局、暴力団対策法は国会を通過し成立。平成3年5月15日より施行された。

新法成立の際はだいたいいつの世でも反対勢力が必ず発生するものである。

今回も例によって例の如くというわけだが、平和な社会を脅かす暴力団をのさばらせておくことは明らかに問題である為、多少の反対勢力など問題ではなかったのである。

この法律を盾として市民たちは暴力団に今までよりは強く出れるようになり、全国的な暴力団追放運動も広まった。

暴力団やその外郭団体は、昔風に言えば村八分のような扱いを受けることになり、社会に適応できなくなった。

しかし、それで人権問題だとか騒がれることは無かった。

相手が暴力団だからである。

この法律を根拠として社会的に「相手が暴力団なら人権侵害に値するようなことをしても許される」という風潮も強まっていった。

つまり「悪者をやっつけるとき正義の味方が蹴っ飛ばしたり殴ったりしても誰も文句を言わない」のと同じ理屈である。
ニックネーム ピィポくん at 13:24| 日記

2007年05月25日

警察庁の執行する主な警察実務

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警察庁は国の行政官庁なので警察機関といっても実務的な警察活動はあまり行わない。

しかし全く行わないわけでもなく、警察庁主導で執り行う幾つかの警察実務も存在する。

また、消防の場合は国側の消防庁と地方自治体側の消防機関(東京消防庁ほか各市町村消防機関)は完全に独立しており、職員身分(消防庁の職員は「総務事務官・総務技官」、自治体消防の職員は「消防吏員」という地方公務員)から命令系統まで分けられたものとなっているが、警察の場合は、警察庁職員も各都道府県自治体警察の職員も国家公務員・地方公務員の違いはあれどどちらも警察官である。

指揮命令に関しては、国側である警察庁と国側である消防庁では警察庁の指揮権限の方がはるかに大きく、都道府県自治体警察との指揮分離は完全なものではなく、総合的な警察活動の基本方針において自治体側の警察機関は警察庁の指揮監督を直接受けている。

消防庁の場合は、自治体消防に対し助言は出来るが消防活動の指揮を取ることは出来ない。
また消防は自治体主体である為、国とは独立しており、国側である消防庁の監督下に置かれることも無い。

この点で、警察庁が警察実務の指揮監督執行を執り行う為、現場的な仕事の場(といっても警察庁職員が現場に派遣される場合は指揮官としてである)に出てくることも少ないながらある。

警備活動
市区町村レベルの警備実務においては、いちいち警察庁が関与することは無いが、国宝、重要文化財警備や国賓、サミット警備などの国家的事業に関わる警備活動では警察庁が中心となって執り行い、警備実施を行う当該自治体警察機関及びその警察官を直接指揮する。

捜査活動
所轄署レベルの扱う地域的事件全般の捜査に警察庁がいちいち関与することは無いが、一自治体を超えた領域で展開される広域捜査、全国指名手配などの場合は国側の警察庁が捜査指揮を執り行う。

但し、犯罪捜査を掌握する刑事局や交通局には全国捜査を独自的に行うアメリカのFBI捜査官のような人員はいないので、捜査実務は自治体側に属する警察官と警察庁の地方機関である管区警察局に属する警察官が担当している。

警察庁本庁に所属する警察官が犯罪捜査を直接行うことは法律的にはまったく問題ないのだが人員的に広域捜査を直接行うことが難しく、また警察庁の職員は大半がキャリアで現場の捜査実務には不向きである点と、警察庁では政策立案業務の方が優先される為、全国的犯罪捜査を直接行うFBI捜査官のような警察庁職員はなかなか実現しにくい。

交通活動
全国交通安全運動や全国的な取締活動においては全国中の警察機関が足並みそろえなければならないので警察庁交通局が全国に「号令」をかける。

また市民にも馴染みの深い「運転免許証」の制度も管掌しており、全国の教習所の運営大綱の取り決め、交通事件事故の全国統計も行っている。

情報通信
警察の情報通信ネットワークは、全国規模で稼動していなければ意味が無いので、全国的統括の下に行わなければ運営が成り立たない。

その為、警察庁情報通信局が中心となって運営の指揮監督を行っている。

公安
公安警察に関しては、刑事、交通、生安などの他の警察部門と異なり、常に警察庁による主導体制が構築されている。

捜査、内偵、取締、逮捕に至るまで、公安警察の活動は事細かに警察庁警備局が指揮下に置いており、自治体側の警察機関に属する公安部門はいわばその支部組織のようなものとなっている。

特に重要な公安事件の場合には警察庁自らが捜査執行を行うこともあり、北朝鮮拉致事件の際には警察庁警備局に所属する局員数名が情報収集の為、北朝鮮の隣国である韓国へ派遣されている。

日本の公安警察を統括する警察庁警備局長の命令権は全国中の警察機関にある公安部門に及び、警備局長の命令権は自治体警察側トップの警視総監や警察本部長をも飛び越えて影響することがある。
ニックネーム ピィポくん at 09:28| 日記

2007年04月20日

職業としての警察官

警察官は性別、国家公務員、地方公務員に関わらず、強い公権力を持ち、それを発動することが出来る法的にも武力的にも強い権限を有しているので、俗にパワーゲームとも呼ばれている。

階級が上げれば上がるほど強い権限が付与されるが、一番初めの巡査の場合でも司法警察職員としての身分と司法巡査(一部の巡査に限っては司法警察員の場合もあり)としての権限は持っている。

さらに日本では極めて所持の難しい拳銃・重火器を職務上・訓練上の理由で所持し行使することが認められ、他の武器の行使も認められているので、その点も魅力として挙げられている。

但し、警察官は「市民には強いが、警察組織の中では下の者は下の者」として扱われている。

警察官男女別の内情
男警の場合
日本の警察官(特に男性警察官)の場合、基本的に定年まで勤める事が多い。

警察は世の中が不景気だとか不況だということには全く関係なく「天地がひっくり返っても」倒産することなどありえないことや、リストラも無い、福利厚生保障が手厚い等の理由で拝命すると長年勤務する場合が多い。

また、地方公務員の警察官(つまり殆どの警察官)は、転勤や出向においても基本的に採用自治体外での勤務がない。

その為、民間企業の会社員のように地方赴任、海外赴任などは強いられない。

女警の場合
女性警察官の場合は男性警察官に比べると定年まで勤めない事が多い。
年齢構成では、20代〜30代の女性警察官は多いが、40代以上になるととたんに減り、50代以上になると極端に激減する。

職務上必要な能力として、拳銃操法、警杖操法、逮捕術、手錠術、法律教養などの警察官独特の技能が求められる点は男性も女性も同じ。

実際には柔道・剣道などの武道に関してよりも、拳銃操法、警杖操法、逮捕術、手錠術、法律教養といった警察官職務執行に必要不可欠な技能の方が重視される。

拳銃射撃に関しては、実務で行使するケースは殆ど無いものの、警察官として一応全員が行えなければならないことになっている。

因みに、拳銃は射撃命中率には個人差があるが、操法は数ヶ月間の訓練次第で大抵行えるようになるプログラムが組まれているので初任配属時には全員一通りマスターしているようになっている。

また拳銃操法には男女の体力差はあまり関係が無い。

職務上の内情
警察官は市民には強く出れるが、警察社会の中ではあくまで「組織の一員」としての立場である。

日本警察という巨大な大組織の一員として職務に従事する為、独断行為やワンマン姿勢は認められない。

また警察は厳重な「階級社会」であり、社会一般よりも上下関係が厳しい。

警察官は「階級」で区分けされ、役職も俸給も上下関係も命令系統も全て階級で決定される。

年齢で上下関係が決められるのは同じ階級の者同士であって、本来年齢よりも階級が重視される。

性別よりも階級の方が重視され、一般に男社会といわれている警察官だが、警部の女性がいれば警部補の男性は女性警部より下である。

この「階級」というのは「警察法」という「法律」によって定められた公的なものであり、民間企業における役職とは格が違う。

民間企業の役職に関する事細かな法的規定は無く、役職は企業の責任者が勝手に決めているに過ぎない。

要するに、法律的にも社会的にはなんの根拠も無いものに過ぎない。

しかし、警察という組織は民間組織ではなく公の公的組織なので、組織を定める場合も法律・政令により決定される。

この法律は日本全国有効で、日本の警察官は日本中どこへ行っても警察組織の中の規律に組み込まれていることとなる。

警察官が職務を行う際に最重視すべきは上官の命令であって、単独行為は禁じられている。

とはいえ、警察官ならではの法律的特権は与えられ、警察官や自衛官くらいしか許されない拳銃や武器の行使も認められている点はやはり特権的魅力であり、何の権力も持てない単なる会社員全般や、組織の駒として使われるだけのOLに比べれば「やりがい」というものはある。

服制
警察官は警察法及び警察官職務執行法上、制服を着用し職務にあたることになっているので、男女ともに制服勤務である。

私服で勤務することが認められるのは、常習的に犯罪捜査を担当する捜査部門所属者と、犯罪捜査、警備活動等の警察活動で私服勤務が必要になったとき、特に指示がある場合に限られる。

民間企業では制服を着て勤務するのはもっぱらOL(事務職)に限られているので、この点は男女平等感が強い。
ニックネーム ピィポくん at 19:17| 日記

2007年04月17日

逮捕

逮捕と世間
刑事ドラマの犯罪捜査の過程で最も重視して描かれる犯人逮捕だが、現実の警察の犯罪捜査においては、犯罪捜査の過程の極一部の一端のワンカット部分に過ぎない。

この逮捕であるが、現実の犯罪捜査においては刑事ドラマのように頻繁に行われているわけではない。

これは、日本の警察は確実に被疑者であってどう考えても確定的な犯人である場合でないとなかなか手錠をはめない為である。

その為、現実の警察では、犯罪捜査過程でよりも犯罪取締過程においての現行犯取締に際してのほうが逮捕を執行する機会が多い。

「現行犯」、つまり警察官がその犯罪行為を現認した犯罪者の場合、これはもう逃れようも無く確実に犯罪者であると確定される為、身体拘束の為、犯人を「現行犯逮捕」する。

しかし「現行犯逮捕」以外の場合は、「通常逮捕」といい、令状を取ってから逮捕執行ということになる。

この場合の逮捕は、現行犯逮捕よりかなり慎重な姿勢が取られる。

アメリカ警察の場合は、大した理由が無くとも「あやしい」というだけの理由で簡単に逮捕が執行され被疑者に手錠がはめられるが、日本警察の場合は、「相当の理由」がない限り通常逮捕は行わない。

日本人が「逮捕される=犯人」というイメージを強く抱きがちなのは、日本では「間違いなく犯人であるような場合」しか逮捕を執行しないからである。

それでも冤罪が発生するので、要するに「逮捕される=犯人」とは限らないのである。

法律上、警察の捜査対象となっている者は「被疑者」と呼ばれ、逮捕された後でもまだ「被疑者」となっている。

つまり「確実に疑わしい」が「犯行を行った犯人」とは断定されていない状態である。

「犯行を行った犯人」かどうかを断定するのは警察の他に検察や裁判所があり、検察により起訴された後に「被告人」となる。

しかし、この段階でも未だ犯行を行ったかどうかは確定しておらず、裁判での審理中も「犯人」と確定されたわけではない。

この状態を「推定無罪」というが、マスコミでの報道では、警察により逮捕された時点で既に犯人と決め付けられてしまっている。

これを「犯人視報道」というが、これにより大衆は「逮捕される=犯人であるということ」と思ってしまい、冤罪の発生しやすい状況を作ることとなる。

また、日本人の「法律的教養」の著しい低さも大きな要因であり、世論の意見は当てにならない。

警察の犯罪捜査における逮捕

現行犯逮捕以外での「通常逮捕(警察が執行する最も一般的な逮捕)」は裁判所の発行する逮捕令状により執行される。

その逮捕令状は相当な理由が無ければ下りないので、通常逮捕は現行犯逮捕よりはるかに慎重な姿勢で行われる。

警察官が逮捕を行う場合、「逮捕術」と「手錠術」という術科で指導される作法で行う。

この二つは警察学校で習うもので、警察官ならば誰でも指導される。

逮捕術は被疑者を身体に出来るだけ損傷を与えずに敏速に拘束する為の術科で、武術と護身術を併せたような科目である。

手錠術は手錠を被疑者の腕にはめる用法を定めた術科で、具体的にどのように手錠をはめるかを指導している。

逮捕術は相手を出来るだけ敏速に確実に拘束することを目的としており、武道とは異なる。

相手が1人の場合も何十人がかりで取り押さえることは有効であり、それで確保できればOKとされている。

また相手が丸腰の場合でも警棒・警杖を用いることは違反ではない。但し、銃器使用は許可されない。

そして確保後、逮捕の為に手錠をはめるのはあくまで1人である。

確保は何十人がかりで行うこともあるが、手錠をはめるのはあくまで1人となる。

手錠術では手錠は身体の一部分(通常は両手首)にはめるよう規定されているので、手錠は一個はめれば十分であり、それをはめる者も1人の逮捕者につき1人いれば良い。

ここで、手錠をはめる役は誰になるかだが、これは通常逮捕の場合は誰がやってもいいというものではない。

現行犯逮捕及び緊急逮捕の場合はその場にいて確保した者なら誰でも良いが、通常逮捕の場合は逮捕礼状を請求した警察官が決定することとなっている。

逮捕礼状は、警部以上の警察官でないと取ることが出来ないので警部以上で、逮捕礼状を請求した捜査指揮官が決定する。

どのように決定するかは、事件捜査に最も勲功のあった者一名とされる。
ニックネーム ピィポくん at 21:42| 日記

刑事課

現実の警察官が刑事ドラマを「いかにも嘘っぽいドラマ的演出」として疑問視する理由の一つに、犯罪捜査の様相、私服警察官に関する描写、所轄刑事課の描写に全くリアリティが感じられず、現実と掛離れた描写になっているというものがある。

所轄刑事課の職務内容は

新月犯罪捜査
満月満月強行犯捜査
満月満月窃盗犯捜査
満月満月知能犯捜査
満月満月保安捜査(生安課でもやっているが刑事課で担当することもある。本来は刑事課の担当業務)
満月満月暴力犯捜査(暴力団関係)
満月満月鑑識
満月満月失踪人の捜索(生安課や地域課でもやるが、犯罪関係の場合などは刑事課が中心となる)

新月課内庶務
新月被害届受理・犯罪被害者相談受付・被害者救済・被害者の保護などの市民対応
新月犯罪捜査に伴う各警察部門との調整・相互協力
新月犯罪捜査に伴う各種の刑事手続
新月犯罪捜査に伴う事情聴取
新月事情聴取に伴う調書作成及び保管
新月捜査資料の収集及び保管

さらにこれに加えて
新月防犯活動
具体的には
満月満月交通課や地域課と連携しての市街地における警察車両(白黒パトカー、覆面パトカー、ミニパト)によるパトロール

業務内容が多岐に渡っており、地域課や生安課の業務と重複しているところも多い。

もともと、生安は刑事警察が行っていた業務のうちいくつかを分掌させ専門的に特化させた部門であり、本来は生安の業務も全て刑事警察の担当であった。つまり、生安の業務を刑事警察が担当することには何の問題も無い。

そして、そもそも犯罪捜査は警察官ならば全員が執行権を持っており、何も刑事課だけしか出来ないということは全くない。

しかし、ドラマでは犯罪捜査を専ら私服警察官に行わせている為、国民に犯罪捜査といえば私服の警察官しかやらないという誤解も生じさせた。

しかし、これは大間違いであり、犯罪捜査は多かれ少なかれ警察官になれば行う警察官の基本的業務である。

刑事警察は、それらの捜査活動において「中心となって」行う部門であり、中心となって行うが、刑事警察のみで担当するわけではない。

そのうえ上記のうち、フィクションで描かれる刑事課の仕事はもっぱら犯罪捜査、それもその犯罪捜査の極一部の一端しか描かれない為、それだけが刑事課の仕事だと思われているところもある。

しかし、捜査の実務は刑事課の担う業務の極一部に過ぎず、それ以外にも防犯活動、警察車両を用いた常時パトロール、課内庶務や被害者相談、被害届受理、法令手続などの受付事務も刑事課の担う重要な日常業務である。

さらに捜査といっても外勤での作業ばかりとは限らず、実際には内勤での作業も多い。

刑事手続の書類作成や捜査資料収集も「捜査活動」の一つであり、街中での捜査活動のみを犯罪捜査というわけではない。

捜査一課や捜査二課などの捜査部門と所轄署刑事課の違い

警視庁、警察本部の捜査一課なども刑事部の中にある捜査部門であるが、所轄の刑事課と違うところは「より犯罪捜査に特化した部署」である点。

つまり、所轄署の刑事課は捜査だけが仕事ではないが、捜査一課などは刑事部門の捜査業務のみを専従的・中心的に扱う部署として設置されているわけである。

民間で例えれば、商社などの営業部や営業所の中から特に海外営業の仕事のみを専門的に行う為に、それに特化した「海外事業部」などを営業部から独立させ作り、その条件に合致した営業員のみを集めて構成されたエリート部署が、捜査一課や捜査二課である。

警察の場合は、これに加えて本庁、所轄どちらに設置されているかということも上下を分ける重要な要素となってくるので、警察署の刑事課はいわば支店の一般的な営業課、警視庁の刑事部は本社の営業部、そして一課や二課はさらにその営業の中の特に重要な職務を集めて結集させた部署ということになる。

さらに、捜査一課などの上部捜査機関は、基本的に管轄下の自治体全域を管轄しているので、所轄の刑事課のように警察署の管内のみを管轄しているわけではない為、事件取扱件数も所轄と比べてはるかに多く、しかも、殺人、強盗、テロリズム、収賄、背任、組織犯罪などのいわゆる「重要事件」のみを扱う部署なので、刑事事件全般を大小関係なく扱う所轄刑事課と比べると、捜査する事件の種類も重要なものが多くなる。

本庁の捜査一課や二課が「重要事件」のみを扱う理由は、簡単に言えば、小さい事件まで取り扱っていたら途轍もない事件数を扱わなければならず、職務量の関係上不可能である為である。

その為、小さな事件の処理は各所轄で分担し特に重要な事件のみを捜査一課などで担当することとなっている。

しかし、東京大阪などの警察機関の場合、殺人・放火・強盗などの重要事件のみでも相当な数になり、警視庁の捜査一課ともなると、年間事件認知件数が重要事件のみで1000件を超す。

この1000件というのは細々した微罪や軽犯罪は一切含まれず、専ら殺人や放火・強盗・テロなどの重要事件のみである。

このように現実の警察職務は縦割り分担制になっており、テレビドラマのように所轄の刑事課が殺人だの強盗だのの凶悪事件ばかり扱うようなことはありえない。

現実の刑事課で扱う事件は軽犯罪・微罪と分類される軽度の暴行や傷害、街中でのケンカやスリ、万引きなどの窃盗、民事的な些細な揉め事などが大半で、職務内容は地域課とあまり大差無い。

殺人事件など凶悪事件が発生すれば、もちろん刑事課でも扱うが、凶悪事件は重要事件として定義され、重要事件は捜査一課や捜査二課が中心となって捜査する為、所轄の刑事課だけで勝手に捜査できるわけではない。

また、そもそも現実には一所轄の管内でそれほど多くの重要事件は発生しない。

場所にもよるが、東京のかなり治安の悪い場所を管轄する所轄でも、そんなに頻繁に殺人やテロなど発生しない。

テレビドラマの犯罪捜査と現実の犯罪捜査の違い

刑事ドラマ等でやっているフィクション上での警察の犯罪捜査は、現実の警察の犯罪捜査とは大きく異なり、完全に虚像である。

その為、現実の警察官は刑事ドラマで展開される犯罪捜査を常に「嘘っぽい」と思ってしまうのである。

まず、刑事ドラマでは犯罪捜査の描写といっても殆ど「被疑者逮捕」と「取調べ」と「聞き込み」の場面しか描いていない。

このうち「聞き込み」は刑事ドラマではオマケ程度にしか描かれない。

しかし、そもそもそれらは、犯罪捜査の一場面の一端に過ぎない。

それに被疑者が逃走してしまった場合は私服警察官が1人か2人で追いかけてって捕まえることで簡単に解決させているが、現実にはそんな単純なものではなく、そもそも少数制で刑事捜査を行うこと自体が虚像である。

さらに、犯罪捜査というものは被疑者が逮捕されればそれで解決というような簡単なものではなく、被疑者逮捕はあくまで捜査の一過程である。

現実には確定的に犯人と断定する為に、証拠固めだの資料収集だのの裏付け捜査を行い、送致書類を整え、検察庁に送致しなければならない。

それ以前に、そもそも事件が発生した場合、捜査を行う前にやっておかなければならないデスクワークが山ほどあり、捜査過程で作成する捜査資料、刑事手続の為の各書類も相当な量作成しなければならない。

これらの作業も「犯罪捜査」の一環であり、街中で犯人追いかけるのだけが犯罪捜査ではない。

現実にはむしろ、刑事ドラマで描かれる以外の作業の方が圧倒的に多く、それらを怠っては犯罪捜査は成り立たないので重要な仕事である。

しかし、刑事ドラマではそのような光景が全く描かれていない。一部の刑事ドラマで描かれているものもあるが、全体的には殆ど無い。

要するに、書類作ってオフィスワークしている警察官の姿は、どう見ても普通のサラリーマンの仕事風景にしか映らないので、その描写をして「犯罪捜査」していると視聴者に分からせるのが難しい為であると思われる。

しかし現実にはむしろこっちの仕事の方がよほど重要であり、現実の「犯罪捜査」はその実殆どがオフィスワークと捜査会議と聞き込みと警邏(パトロール)が占めている。

被疑者に手錠をはめる逮捕の場面は全体を通してほんのワンカットであり、犯人追いかけるようなことも「刑事ドラマのように被疑者が都合良く警察官の目の前に現れてくれれば」ありうるが、現実にはそんな状況滅多に訪れないので、やはり外勤の際もパトカー等での警邏、聞き込み等の情報収集で地道に被疑者を追っていくのである。

そして武器、特に拳銃の使用については、基本的に拳銃は犯罪捜査にあたる警察官は交番警察官を除いて全員持っていない。

交番警察官は防犯や警備上の理由もあるので常時所持するが、それ以外の警察官は、警備活動を行っているわけではなく捜査活動を行っている為、拳銃は所持しない。

犯罪捜査において銃器使用は上官(上級幹部)による許可がなければ所持できない。

捜査上で許可が下りるのは、被疑者が銃器を持って武装している場合だけであり、その場合は捜査にあたる警察官全員が生命の危険に晒されるので安全上の理由から許可されるが、銃刀法の徹底している日本では「被疑者が銃器を携帯している」という状況がまず起こりにくい為、それを捜査する警察官が銃器を携帯する状況も起こりにくい。

また、携帯しても発砲するかどうかはさらに状況により、刑事ドラマでは拳銃さえ持てばバンバン容赦なく撃っているが、現実には被疑者と対当し、被疑者が発砲してきた場合や一般市民に危害を加えようとしている場合などに限って警察官の自己判断での発砲が許されるので、その場合以外では携帯しててもむやみに発砲など出来ない。

しかも、昔の刑事ドラマでは「犯人を見つけ次第いきなり銃を向けて発砲」という描写が多いが、現実の警察では銃器武器取扱規範、犯罪捜査規範といった様々なマニュアルが存在し、それを最大限尊守した行動をとらなければならないことになっているので、あのような描写はやはり非現実的である。

銃器武器取扱規範、犯罪捜査規範では、警察官が犯罪捜査で発砲する場合は「被疑者の拘束」もしくは「自己の生命保護」もしくは「市民の生命保護」が目的であることが条件で、被疑者拘束が目的の為の発砲の場合は一発目は「威嚇射撃」を行い、それでも相手が抵抗した場合に、拘束目的で発砲を行う。

拘束が目的なので、あくまで撃ち殺す為ではない。よって、その場の状況で可能な限り急所を外し、相手を静止させ拘束すればOKということである。

しかし、そもそもこのような状況が発生することなど、いくら警察でも現実には殆ど無い。

全国を通しても極めて稀にしか起こらない。アメリカの場合は銃社会なので銃器犯罪も多く、警察官が発砲する機会も格段に多いが、日本は銃社会ではないので、銃器犯罪も限定的な状況でしか起こらない。

通常、所轄署の対応する事件において犯罪捜査で銃器使用が必要な状況は20年以上一度も無いほど少ない。

そもそも、定年まで務めても警察官になって捜査で拳銃を発砲したことなど一度も無いという警察官が殆どであり、拳銃を撃てたのは警察学校などで射撃訓練したときだけという警察官が大半を占めている。

現職警察官の中にはホノルルの射撃場にでも行ったほうがよっぽど撃てるという意見もあり、実際、捜査で撃つ機会は皆無に等しい。

相手が凶悪犯ならば拳銃使用の許可が下りるという場合もあるが、それも限定的な状況である。

日本の場合、殺人犯や強盗犯だからといって必ずしも銃器を持っているとは限らない。
現実にはむしろ持っていない場合の方がはるかに多い。

そもそも、一般市民は銃器を簡単に手に入れられないので警察官が警戒する銃器犯はもっぱら暴力団員である。

オフィスや所属警察官の描写の問題

この点も刑事ドラマにリアリティや説得力が無く「嘘っぽい」と思わせる要因となっている。

例として「オフィスが暗く閉鎖的」、「何故かいかつい面相の男性警察官ばかりが所属」、「刑事課や生安課は喧嘩っ早い警察官ばかり所属している」、「捜査一課や刑事課の所属警察官は常に拳銃を携帯して職務に当たっている」というものがある。

最近の刑事ドラマでは、そのような描写も大分減っている為、そのようなイメージも減ってきているが、昔の刑事ドラマファンの中にはいまだにそのようなイメージを持つ者もいる。

また、昔の刑事ドラマが後継の刑事ドラマへ強い影響を与えているという事情もあり、長年このような演出が刑事ドラマの定番となっていた。

それが改善され、現実の警察に近い現実的な演出がなされるようになったのは最近になってようやくという感じである。

当然ながら、上記のイメージは完全に「刑事ドラマ」の演出によって生み出されたイメージに過ぎない。

現実には、そもそも刑事課や生安課などの捜査部門のオフィスを閉鎖的で暗い作りにする必要が無い。

ドラマでは何故そのような演出をするかといえば、早い話がそのほうがハードボイルドっぽくシビアでシリアスな演出になるからである。
注)当時の刑事ドラマは「ハードボイルド・シビア・シリアス」を前提としていた。

しかし、現実の警察機関の庁舎はそんなコンセプトで作られてはおらず、むしろ市民に開放的な社会性のある庁舎をコンセプトとしており、オフィスも標準的な一般企業のそれと大差ない。

刑事ドラマのようなレトロなオフィスにすると余計に金がかかるのでわざわざそのようなことはしない。

近年、警察庁舎は老朽化の為、全国的に建て直されたり新設されたりしており、昔の刑事ドラマによる警察庁舎の描写はもはや完全に過去の遺物である。

また、捜査部門に属す警察官が喧嘩っ早い、いかつい面相の男性警察官ばかりというのもドラマ的演出に過ぎない。

基本的に、警察官は警察学校や刑事講習などの教養課程で身嗜みや態度・言動などを指導されるので、粗雑な者や礼儀や態度に問題のある者などそもそも警察官として不適切とされるので、刑事ドラマに出てくるような滅茶苦茶な態度を取る無頼漢のような警察官など完全に虚像の産物である。

また、拳銃携帯は前述の通り日常的に携帯はしていない。

現実の警察では刑事ドラマにはそのような警察官ばかりが登場するので警察の大幅なイメージダウンに繋がっているとして抗議や苦情が出されたこともある。

所属警察官は男性ばかりというのは、単純に大昔は女性警察官の人数そのものが少なかったことと「警察=男社会というイメージ」でドラマを制作していたことが理由で、現実的根拠はない。

そもそも、刑事課や生安課の業務は外勤捜査だけではないので、それ以外の業務を担当する者には女性警察官も多くいる。

また事情聴取や捜査支援においては女性警察官がいないと職務遂行上不都合な面もあり、男性警察官ばかり所属しているというのは間違いである。

また捜査官たる女性警察官の人数も飛躍的に増えており、さらに刑事課の業務と連携する交通課や地域課には女性警察官も多く在籍しており、それらも刑事課の犯罪捜査に参加するので、捜査現場が男性ばかりということもない。

刑事課に女性警察官がいないという認識は刑事ドラマが作った虚像の姿であり、現実的根拠は殆ど無い。

"危険な職務が多いから"ということを根拠としているドラマもあるが、警察官ならば刑事課に限らず危険な職務は多いので、別に刑事課員に限ってのことではない為、根拠としては薄い。

実際に抵抗する被疑者を確保する際や銃器事件の際には危険な職務となるが、刑事課は日常的に常にこのような事態に直面する職務を行っているわけではない。

銃器事件は日本ではそもそも発生件数が著しく低く、それを担当する警察官も極一部のものに限られる。

また、確保を行う際に被疑者が必ずしも抵抗するとは限らない。また、抵抗しても1人で捕まえるなどという無謀な行動は容認されていないので刑事ドラマでやるような犯人との命がけの交戦状態には滅多にならない。

銃撃戦も刑事ドラマではよくあるネタだが、日本の犯罪者は殆ど武器を携帯していないので、警察官も拳銃を行使する必要が生じず、よって銃撃戦にもならない。

そもそも、犯罪捜査過程において女性が被害者の場合は女性警察官に保護させたほうが望ましいとされており、また事情聴取の際は被聴取者が女性の場合は聴取者を女性警察官にするか、もしくは聴取者が男性の場合は女性警察官を同伴させるよう規定されている為、刑事課の常備戦力として女性警察官が必要不可欠になってくるので、男性限定配属のようなことは行われない。

「いかつい面相の警察官ばかり所属」という点に至っては、もはや完全に刑事ドラマ的演出とそれによって生み出された社会的イメージに過ぎない。

そのようなイメージが社会に広まったのは、戦前の警察の威圧的イメージもあるが、その他に初期の刑事ドラマに出演していた役者が「いかつい面相の者が多かった」ことが大きな理由である。

当時の刑事ドラマに出演していた刑事役の役者はいずれも「彫りの濃い」、いわゆる「映画俳優」的な顔立ちで、しかも渡哲也や石原裕次郎など「コワモテ」な面相の役者ばかりであった。

この為、そのビジュアルが世間に浸透し、さらにそのイメージが後継の刑事ドラマに長らく影響を与え続けた結果、刑事役に充てる役者は「彫りの濃いコワモテ」が多くなった。

要するにドラマ演出上の理由でそのようなイメージが出来上がったということである。

しかし現実には当然、捜査員は顔で選ばれるわけではない。

そもそも、戦後の警察方針は市民を弾圧することを目的としていないので、職務遂行にあたって脅して牽制する必要もない。

捜査部門に所属する警察官には身体的特徴はさほど重視されておらず、体格や身長なども警察官の平均基準である。(つまり、一般の日本人男女の平均値と大差なし)

まして顔立ちなどは問われない。
ニックネーム ピィポくん at 19:15| 日記